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「ボディメンテナンス」という考え方

健康維持への取り組み
 
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悪くなったら治せばいい?

 

人は、病気やケガの時、病院や薬のお世話になります。では、病気でもケガでもない時は、体は放っておいて良いのでしょうか。

日本での「医療」は、ケガや病気があれば治す。

という事がほとんどだと思います。人々も、それが当然だと思っています。もちろん、病気やケガは、なってしまえば治そうとするのが当然ですし、前もってわかる事ではありません。

しかし、人間の体は非常に複雑に出来ており、簡単に治るものもありますが、一旦悪くすれば、元通りに治るというわけにはいかない病気やケガもあります。

「予防医学」というものも、あるのはあるのですが一般に浸透していなのが実情です。
言葉だけが一人歩きし、医療現場では、治療が必要な患者の対応に追われて、実践はほとんどされていません。
まぁ、どこの病院にいっても、待合室は満員状態ですから、病気でもない限り行く気がしないのも事実です。

今、健康に不安のない人に積極的に健康維持を呼びかける事はなされていませんし、人々は必要性を感じてもいません。もちろん、不安をあおってやるような悪徳商売は問題外として、日頃から健康維持に取り組む事を呼びかける事は必要な事です。

・・・が、これは困難な事でもあります。 「健康な人は健康に興味がない」のです。

実は、人間は、今大変深刻な状態に陥っています。
(この言い回しは不安をあおっているような表現ですが、あえてそれも否定しません。重大性がある事だとすれば、この表現を使うべきだと思います。しかし以下の内容を読んでいただいてから、それが正しいか正しくないか、判断するのは読み手です。)

その一つは、生活環境の激変です。

現代に生まれ、現代の生活しか知らない私たちは、この生活環境があたりまえの世界だと思ってしまっています。

よく、現代人は「運動不足」と言われますが、そんな軽い表現では足りない状態です。 私は、「運動不足」と言われる人々は「要リハビリ」の状態だと思っています。

考えてみてください、人間が現在の体の形になって何万年も経っているといわれています。しかし、その中で、日本で現在のような便利な生活になって来たのは、40~50年位の話です。

どこに行くにも、乗り物に乗り、夏は冷房、冬は暖房。体にとっては、つきい事、不快なことがなくて、とても良いことみたいです。

しかし、運動量もさる事ながら、数十年前の人間と現在の人間が一番違う点は、脳への刺激が激減しているという事なのです。

刺激とは、暑さ、寒さ、痛み、かゆさ、触覚、運動する事で体の各部から受ける刺激、歩く時の足、足裏への衝撃などです。

仕事では、パソコン等を使用するものが増え、1日座って、動かす所は、腕から先と頭・目くらいでしょうか。 これも、脳にとっては、低刺激状態です。

これが、何を意味するかと言えば、脳に刺激が少ないので脳の不活性状態が続いているのです。 毎日限られた刺激しか受けていない脳は本来の能力を失っていきます。刺激がない所は、あまり必要がないと判断されて使われない部分が出てきているという事です。

つまり、人間は、まわりの環境を便利に快適に変えすぎたために、自身の適応能力をそぎ落としてしまっているのです。

そのために、今まではなかったような体の様々な調節機能がうまく働かない病気が増えています。

冷え性などは、主に血管の拡縮がうまく調節できないために起こるという事はよく知られていますね。生命維持のために基本的と言える、体温維持機能の調節がうまく出来ないわけです。

このように、脳の機能が衰える事で起こる様々な障害は、なってしまってから治そうとおもっても、毎日の習慣などを大きく変えない限り不可能ですが、あなたはその自信がありますか?

普段、全く歩かなかった人が、ウォーキングを始めても、三日坊主で終わる人がほとんどです。 三日でなかったとしても、そう長くは続かない人が半数以上ではないでしょうか。なかなか習慣というものは変えられませんね。

まとめ
 日頃から意識して体を使う、動かす習慣をつける事が非常に必要です。

 
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